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【初心者必見】プロが教える建築に関する図面の見方 大公開!

2023.03.27

20230329_02

皆さんがハウスメーカーの図面で何を見ればよいかを解説いたします。

家づくりを行うとき、設計者が作成した図面を見る機会があります。

しかし、

・想像しにくい

・計算がわからない

・施工主はどう確認すればいいの?

こんな 人 向けに解説していきます。

図面は、対象となる建築物などを平面で表現したものです。

建築に関する図面には種類があり、これらを初めて目にする場合、何を表しているものなのか難解な部分も多くあります。

図面を作る目的や、どのような図面が何を表すためにあるのか、主な種類と内容を見ていきましょう。

図面を作る目的

立面図

図面には、工事請負契約などにおいて、注文者と請負者の間で認識の食い違いがないようにするという非常に重要な目的があります。

住宅は、家電製品などのようにメーカーの既製品を購入するのではなく、細部に至るまで全てがオーダーとなる商品です。

これから建築するものに対して、相互で認識を共有しておかなければ、作り終えてから想像と違ったという結果になりかねません。

また、その他にも住宅を建てる際に必要な建築確認のための申請手続きや、どのような工事が必要か工事現場に伝達する目的もあります。

図面の種類

建築に関する図面には種類があり、示す内容が異なります。

それぞれの図面に対する理解が深まるように、図面の持つ役割を説明します。

配置図

配置図(はいちず)は、建物が敷地のどこに配置されているかを示した図面です。

一般的に縮尺が小さく作ってあり建物の全体像を把握するのに適しています。

全体を俯瞰した視点から描かれているため、建物の配置や間取り、設備の位置などを検討する場合におすすめです。

基本的に真北の方向、玄関の位置、敷地境界と建物の距離などの位置関係を読み取れるようになっています。

中には道路境界、道路の幅、道路の側溝、隣地境界線、ブロック塀やフェンスなど、道路・隣地との境界も示される場合があります。

また、敷地内の高低差、道路と敷地の高低差、敷地と隣地の高低差、配水管の計画、車庫、庭や植栽など、位置関係がどうなっているかを示しています。

平面図

平面図(へいめんず)は、3次元空間上に存在する家の中身(キッチンやトイレなど物体や構造物)を、2次元平面上に描いた図面です。

ここで見るべきは「ドアの開閉方向に問題はないか、生活動線に問題はないか」が主になってきます。また物体や構造物の向き部屋の大きさも確認することができるため、打合せするための詳細図面と思ってください。

縮小されて書かれているため、比例尺を理解して確認する必要があります。

実際わからない時は担当者にサイズを手書きで書いてもらうことが無難です

建物各階の床面から一定(約1m程度)の高さが分かるように水平断面になっています。

その他にも平面図には主要部の寸法が記載されており、間取り、面積、床高、壁の構造、部屋の用途、開口部の開き勝手、主要な設備などが表示されています。

平面図と似た図面に間取り図があります。

ハウスメーカーによっては詳細な打ち合わせの前に「間取り図」を見せる所もあります。

平面図は正確な縮尺で作られ、寸法的な整合性が取れているかについても確認できるのに対し、

間取り図は、部屋の位置関係を示すために用いられ、寸法は正確ではありません。

主に大まかなレイアウトの確認を行う上で使われるため、ハウスメーカーによってはデザインスケッチのようなものが出てくることもあります。

このため、見せられた図面は平面図なのか間取り図なのか定義を確認しておくことが無難です。

立面図

立面図(りつめんず)は、住宅を横から見た投影図です。

見るべきポイントは、窓やドアの配置と、それらの全体的なバランスです。

(窓やドアは全体の印象を大きく左右するため)

建物の外観デザインを表します。

一般的には、東西南北四面の立面図を作成します。

どのような外観デザインである海外に、住宅の高さや幅、屋根の勾配、地番との関係のほか、北側斜線、道路斜線、高度地区制限などの制限に関するチェックも立面図で行われます。

断面図

断面図(だんめんず)は、建物を地面に対して垂直に切断し、その断面を水平方向から眺めた図面です。

こちらは普段見えない配管、配線をチェックするためのもので、どちらかというと大工さんのほうがしっかり見るような図面です。

断面図から上下階の繋がりや高さ関係が分かります。

階高、天井高、地盤面と床高、軒の出と高さ、庇の出と高さなどの寸法、屋根勾配、斜線制限との関係が表されます。

シックハウス換気計算図

ユーザーとしてチェックしてほしいマル秘ポイントがあります。

それは通気性や採光性についても言及することです。

これは家を立ててからのくらしに大きな影響を与えるため、もし提示がなければ担当者に聞いてみてください。

※ハウスメーカーによって名称は異なるかもしれませんが換気計算図、当社ではシックハウス換気計算図としてご用意しています。

矩計図

矩計図(かなばかりず)は、断面図をより詳細にした図面です。

こちらは普段外から見えない断熱材や石膏ボードの種類などをチェックするためのものです。

基礎から軒先まで含む、主要な外壁部分の高さ関係や材料、仕上げ材・断熱材といった各部材の使用や納まりが明記されます。


展開図

展開図(てんかいず)は、住宅室内の中心から、東西南北四方の壁面を見た投影図です。

各部屋の天井高、窓の位置・高さ、出入口と家具の位置関係、設備器具の位置、仕上げ方法などが示されます。

内部の空間的なイメージを得やすいため、今後の家具の位置を考慮した家造りが可能です。

外構図

外構図(がいこうず)は、別名、エクステリア図面とも言い建物外部の外交に関する図面です。

建物の周囲の状態を示し、建物を除いた構造物などがどのように整備されるのかを表します。

基礎伏図

基礎伏図(きそふせず)は、住宅の基礎の配置や形状を平面的に表した構造図面です。

ベタ基礎、布基礎、独立基礎や、土間コンクリート部分、人通口・床下換気口、束石などの位置の他、鉄筋の太さやピッチなども表記されます。

床伏図

床伏図(ゆかふせず)は、床組の構造を上から見下ろすように描かれた構造図面です。

床に使われている仕上げ材を撤去した状態では、床がどのような構造になっているのかを読み取ることができます。

設備位置図

設備位置図(せつびいちず)は、工事の際、住宅内の電気、電話、照明、ガス、給排水設備などをどこに設置するのかを示した平面図です。

設置する場所の他に、設備ごとにメーカーや品番まで記載されています。

図面の読み方

図面には種類がありますが、読み方には共通する部分もあります。

その基礎となる部分について紹介します。

線の種類

図面は、主に4つの線を使い分けて表現されています。線の種類とそれぞれの用途は次の通りです。

・太い実線 対象物の手前に見えている部分の形状を表します。

・細い実線 対象物の奥に見えている部分の形状や、寸法線、記述・記号などを表します。

・破線   対象物の見えない部分の形状を表します。

・一点鎖線 図形の中心線や、柱や壁の中心線を表します。

寸法の種類

図面上の寸法は、寸法線、寸法補助線、寸法値によって構成されています。

・寸法線 対象物の寸法を記入するために、長さ・角度を測定する方向に水平に引く線です。

・寸法補助線 寸法線と組み合わせて使われる線で、寸法線に対しその両端に垂直に引く線です。

・寸法値 寸法線上の上に表示する数値です。長さや角度を表します。

寸法表記には記号も使われます。主な記号は以下のものがあります。

・L Length 長さ

・W Width 幅

・H Height 高さ

・D Depth 奥行

・R(r)Radius 半径

・Φ マル(ファイ) 直径

・t Thickness 厚さ

・C Chamfer 面取りの角度

・□ カク 正方形

・SΦ Sphere 球の直径

・SR Sphere 球の半径

図面を読むときの注意点

図面には多くの情報が記載されており、初心者が見ても難解なことが多いです。

分からない部分があるときは、素直に設計者に訊ねましょう。

自分では仕様を把握したつもりでも、実際には設計者の想定と異なる可能性があります。

図面を読むとき、図面に関する知識を持っている事ではなく、自身の家族の要望通りに設計されているか、想像や希望と違った仕様になっていないか等を確認することこそが大切です。

確認すべき図面

確認すべき図面

建物の設計に関する図面のうち、施主がチェックするべき図面は「配置図」「平面図」「立面図」「断面図」「外構図」の5つです。

設計図面をまとめたものを「設計図書」と言いますが、設計図書に施主が承認した時点で施工が進んでいきます。

簡単だからと担当者任せにしてしまわず、施主本人が入念にチェックしておくと良いでしょう。

以下はそれぞれのポイントを載せていきます。

配置図

上から見下ろした敷地内の建物などの位置関係を描写している配置図は、配置そのものを動かさなければならない問題などを発見できるため、必ず確認します。

敷地内の建物の配置、隣地との距離、採光や遮音性に加え、利便性・防犯性を考慮した道路と家の関係、運転技術や車のサイズを考慮した駐車スペース、駐輪スペース、庭の目的が果たせるかなど、チェックするポイントは多岐にわたります。

いずれも外せない項目のため、念入りに確認します。

平面図

各居室を上から見下ろした図で具体的な間取りや広さが示された平面図は、意外な見落としをしてしまわないように注意します。

廊下や階段は、運び込む予定の家具を入れられる幅があるか、収納スペースは十分に確保されているか、窓の採光や気密性などに問題ないか、ドアの開閉方向に問題生活動線はないか、生活動線に不便はないか、隣家や高層建築物からのプライバシーは守られているかなど、確認する項目は多いです。

立面図

建物の外観を4方向から示した立面図は、家のイメージをより具体的にします。

外観デザインや色合いは周辺環境や地域に適合しているか、建築法で決められた高さ制限に問題はないか、雨どいの設置個所は適切か、給排気口の位置、エアコンの配管は設置されているかなどを確認しておきます。

断面図

建物を縦に切り取った断面図は、平面図でイメージできなかった室内の様子や、生活を想像しやすくします。

平面図と照らし合わせ、整合性がとれているか、窓の位置は適切か、壁の厚みは問題ないか、天井高は希望通りか、上下階で部屋の配置に不都合はないかなど、確認します。

外構図

建物の外観デザインや玄関アプローチのイメージ、植物の配置などを確認できる外構図は、チェックの優先度は他に劣りますが、コスト面も考慮して理想と妥協を決める重要なポイントになるので要チェックです。

外構デザインと外観デザインがかけ離れていないか、駐車場、フェンスの種類と目的、門・門柱、目的に応じた植物を配置できるか、機能性・メンテナンス性を考慮した玄関までのアプローチ、デザインや防犯の面からみた照明の配置、コンセントなど、それぞれの必要性を考えて検討します。

まとめ

いかがだったでしょうか。

一般 的な情報に加えて、見るべきポイントを解説してみました。

設計図書は、施主が承認したら施工が始まります。

家の全体を見渡す設計図は、大工さん・ハウスメーカー・施工主にとって重要なものです。

共通言語ができることで、また図面をうまく活用することでミスを防ぐことが可能になります。

施工が始まってしまった後では変更が困難であり、また変更に別途料金が必要となってしまう場合があるため、図面の時点で入念に確認しておく必要があります。

しかし、初めて図面を見る場合、図面を眺めただけでは難解な部分もあると思います。

自分たちが描く「くらし」と違いがあるのは困りますよね。

だからこそ、図面には書いていない風通しだったり、音であったりは必ず聞いておく必要があります。

基本的な知識をつけて、どの図面が重要であるのか知っておくことは大切ですが、全てを自身で解決しようとするのではなく、分からないことは設計者に訊ねて疑問を解決することも重要となるでしょう。

大海建設は、お客様の理想の暮らしの実現と、安心して長く暮らせる家づくりをサポートしています。こうした知識も参考になれば幸いです。

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