Column
2023.01.30
邸宅とは一般的に、広くて大きな住宅を意味します。
中でも豪邸と言った場合、単に大きいだけでなく、贅沢で華やかなものをいいます。
邸宅や豪邸となるとそれに見合う内装デザイナーが必要です。
しかし、日本において高品質な邸宅は実例が少なく、参考資料が不足しているため想像しにくいかもしれません。
今回は主に、邸宅の内装について解説していきます。
邸宅は、大きく分類すると外観と内装の2つの要素で構成されています。
多くの人目に触れ、所有者にとっても全体像としてイメージしやすい外観は、建物の顔といえます。
邸宅の要素として最も重要だと思われがちです。
しかし人間においても、顔などの外見だけを整えてきらびやかに装飾していても、人格が伴っていなければ魅力的とはいえません。
外観や外構にばかり予算を費やしても内装が疎かになっていては、立派な邸宅とは呼べないでしょう。
良い家とは、人気や見た目が綺麗な家のことではありません。
内装や設備に至るまで細かく配慮された家こそ、良い家と呼べるでしょう。
失敗しない邸宅づくりをするためには、自分自身の好みを把握しておくことも重要です。
例えば「豪邸」というと、土地・敷地面積が広い、高級素材を使っている、華美なデザインなどの特徴を想像すると思います。
しかし、人によって何を「豪華である」と感じるかは異なります。
落ち着きのある和のテイストに上品さや高級感を感じる人もいれば、高い天井など広々とした空間にリッチさを感じる人もいるでしょう。
担当者との意思共有をしっかりと行うことが大切です。
一般住宅であれば、公表されている多くの内装デザインから、自身の好みのテイストを探し出すこともできると思います。
しかし邸宅では、一般住宅と同じようなテイストでデザインすることが難しい場合もあります。
外観はまだしも、内装やインテリア・家具などは数少ない情報を探し、事例を参考にするのは難しく、好みのテイストを把握することも容易ではないでしょう。
住宅メーカーを選ぶ際には邸宅経験のある会社を選びましょう。
邸宅の施工事例はこちら
豪華な邸宅は、芸術性や装飾などが取り上げられやすく、住み心地や生活のしやすさは二の次というイメージがあります。
しかし最近では外観や内装の見た目ばかりを重視した、かつての豪邸とは違い、見た目以上に住み心地を重視したものが増えています。
見た目の豪華さだけを売りにした建物を造るのは、難しいことではありません。
実際の暮らし・住まい・家族を想像した上で、充実した生活を送るためには内装を工夫する必要があります。
高級感やきらびやかさと同時に快適な暮らしを得るためには、一般住宅とは違った高度な工夫が求められます。
例えば、シャンデリア。
床から天井までの高さが250cmだったとすると、シャンデリアをつけるには低すぎてしまい圧迫感があります。
例えば、大きな窓。
窓が大きいと外の景色を楽しむという嗜好がありますが、冬は室温を下げる要因になりますし、汚れが目立つというデメリットもあります。
こういった内装の実現には、デザインと暮らし両方に長けたプロフェッショナルの協力が不可欠となります。
内装は、住人の暮らしと直結しています。
そのため、住人が必要とする空間をデザインする必要があります。
内装デザインを考える際に重要となるポイントを確認してみましょう。
住宅に使用される素材は、経年によって劣化することが一般的ですが、邸宅の場合は、年月の経過により風合いや味わいが増していきます。
これは、品質の高い高級な素材を使用することに起因します。
床・壁・天井などに使用される木材や大理石などの自然素材は、古くなっても色あせることはありません。
本物の家づくりのためには、大量生産された安価な素材ではなく、本物の自然素材にこだわる必要があります。
(部分で安価な素材を使うと悪目立ちしてしまいます。)
邸宅の内装は、デザイン性に優れているだけでなく、実用性も兼ね備えている必要があります。
実用性だけに特化すると、機能的で便利にはなりますが、個性がなく面白みのない内装デザインとなってしまいます。
反対にデザイン性ばかり重視しても実用性や機能性が伴わず、暮らしにくい家になってしまいます。
例えばコンセントの位置。
スマホやタブレットを充電したくても、目立たない所ばかりにコンセントを設置していると、充電コードが届かないといった不便さが発生したりします。
デザイン性は実用性・機能性とは無縁であるとする意見もありますが、芸術性と実用性は工夫することで両立させられます。
デザイン性の高い内装を実現できても、それで終わりではありません。
内装デザインにおいて重要なのは統一性であり、インテリアや家具の配置まで見据えた間取り設計が必要になります。
邸宅で使用されるインテリアや家具は、そのデザイン性から存在感が大きいものが多いです。
そのため、一歩間違えると各々が独立した存在感を放ってしまい、統一感のない内装デザインになってしまう可能性があります。
日本の邸宅は事例が少ないので、参考レイアウトも限られます。
そのため、家具配置まで考えた間取り設計のできるプロフェッショナルが必要となります。
一般的な住宅よりも広く大きな家である邸宅だからこそ、実現可能な間取りや部屋・設備があります。
エントランスは、建物の出入り口となる玄関のことです。
家の顔となるエントランスは、訪れたゲストが邸宅の印象を決める重要な空間です。
邸宅のエントランスは、一般的な住宅と比較して広々としたスペースを活用します。
家具や照明のほか、植栽や採光などにも拘ることで好みの雰囲気を演出できます。
リビングルームは、生活を送るうえで安らぎを得られる欠かせない空間です。
邸宅のリビングでは吹き抜けの天井やスキップフロアの設置など、大胆な構造を取り入れることができます。
しかし吹き抜けにすると、開放感は得られますが、掃除できない箇所が発生します。
設計次第で部屋の手入れが大変になってしまう可能性もあるため、リスクも考えた間取りを設計します。
キッチンは、毎日の食事を作る場所だからこそ不満が出やすく、慎重に設計する必要がある場所です。
邸宅のキッチンでは、最新の設備や大きな収納を設置できます。
ただ設計において、風通しが悪いとニオイが充満してしまいます。
そのほか動線や設備自体の使い勝手までデザインして、満足のいく素敵なキッチンを作ると良いでしょう。
寝室は、人生の3分の1を過ごす空間です。
寝るためだけの場所と簡単に考えてしまいがちですが、睡眠は人生において大きな役割を持っています。
邸宅の寝室は、質の良い睡眠を得るために、快適でリラックスできる空間をデザインする必要があります。
また、キングサイズのベッドなど寝具が大きい場合、部屋へ持ち込めないケースが散見されます。
基本ベッドありきのため、部屋の大きさには注意する必要があります。
日本人にとって浴室は癒しの空間です。
邸宅の浴室だからこそ、広々とした浴室をデザインし快適な空間にします。
こだわりを持って心身ともにリラックスできる場所に仕上げます。
また、好みに合わせて露天風呂を設計するのも良いでしょう。
サウナやプールからの動線も考えておくと、快適に使用することができます。
広い空間がある邸宅は、効率的に収納を設計する必要があります。
デッドスペースになりやすい空間を収納として利用すれば、広い家で散らかしてしまうことを減らせます。
また季節モノの家具家電を入れ替えられるよう、定位置から導線は近いほうが楽なので望ましいです。
昔ながらの家には納屋があり収納は問題ないのですが、外と繋がっているためホコリや虫といった被害がでてしまいます。
収納が屋内にあると便利です。
階段は、上下階を繋ぐ目的の他に、室内を美しく見せる役割を担っています。
エントランス付近やリビングの壁、デザイン性に凝ったものであればリビング中央にも設置できます。
一般的な直階段の他に、カーブ階段、らせん階段、かね折れ階段などの種類があります。
庭や中庭、テラスなどの屋外スペースにこだわりが持てるのも邸宅が持つ特徴です。
高級住宅に良く見られるのが、リビングなどの大きな窓から庭を見渡せるようになっているデザインです。
リビングから繋がりのある空間のため、部屋の雰囲気を崩さないデザインを心がけます。
趣味と実用性を兼ねたガレージは、こだわりを強く反映させることができる空間です。
単に駐車場としての機能だけでなく、中で愛車の展示を可能にするビルトインガレージは、贅沢に空間を利用できる邸宅ならではの設備です。
ショールームのように愛車を眺めることができるだけでなく、室内にいながら車やバイクいじりの趣味を楽しむことができます。
また、駐車スペースが室内にあるため、天候にかかわらず安心して乗降できるほか、荷物の運搬も楽にできます。
家は、生活する人の趣味やこだわりを反映させたいものです。
邸宅は、広々とした空間を利用し、多種多様な理想を詰め込むことができます。
そのためにも、建築のプロフェッショナルの力を借りながら、デザインの方向性を決め、間取りを設計し、理想の暮らしの実現を目指しましょう。
大海建設は、皆様のこだわりの詰まったオンリーワンの注文住宅を建てるための家づくりをサポートしています。
一生に一度の家づくりだからこそ、満足の行く注文住宅を全力でご支援いたします。まずはご相談ください。
お電話でのお問合せ0964-28-00959:00〜18:00(水曜定休日)